
「プレゼントを送る」と「プレゼントを贈る」、どちらが正しいか迷ったことはありませんか?
どちらも「おくる」と読む同訓異字ですが、使う場面やニュアンスが異なります。
間違えると、せっかくの気持ちが伝わりにくくなったり、ビジネスメールで違和感を与えてしまうこともあります。
私自身、複数の辞書を比較調査したところ、両者の違いが明確に見えてきました。
結論:
- 「送る」は届ける行為そのものを指す。
- 「贈る」は気持ちを込めて届けることを指す。
- 迷ったら「送る」を選べば間違いにくい。
✅ この記事でわかること
- 「送る」と「贈る」の違いを一言で解説
- 辞書3冊を比較してわかった明確な違い
- シーン別の使い分け早見表
- 迷いやすい表現(拍手・祝電・贈る言葉など)の正解
- ビジネスやお祝いで役立つQ&A
この記事では、例文や一覧表を使って「送る」と「贈る」の使い分けをわかりやすく解説しています。
もう迷わず正しい漢字を選べるよう、最後までご覧ください。
「送る」と「贈る」の違い
「送る」と「贈る」は、どちらも「おくる」と読む同訓異字です。
読み方は同じでも、使う場面やニュアンスが異なります。
ここでは、両者の違いを一言で整理し、漢字の成り立ちからも深掘りしていきます。
違いは「気持ち」があるかどうか
結論から言うと、「送る」と「贈る」の違いは気持ちを込めているかどうかです。
「送る」は、物や情報を相手のもとへ届けるという動作そのものを指します。
届けるという行為に重点があり、感情的なニュアンスは含まれていません。
一方、「贈る」は、感謝・祝福・敬意といった気持ちを込めて、相手に何かを届ける場合に使います。
プレゼントやお祝いの品など、心を込めて渡すシーンで使う漢字です。
たとえば、友人が「誕生日プレゼントを送ったよ」と言ったとき、少し違和感を覚えたことはありませんか。
この場合、お祝いの気持ちを込めているので「贈る」が適切です。
簡単に覚えるなら、次のようにイメージしてみてください。
🔹 送る → 届ける行為(配送・郵送のイメージ)
🔹 贈る → 心を届ける行為(プレゼント・ギフトのイメージ)
辞書3冊を比較してわかった違い
「送る」と「贈る」の違いをより正確に把握するために、広辞苑・大辞林・明鏡国語辞典の3冊で意味を調べて比較してみました。
「送る」の辞書での説明
| 辞書名 | 「送る」の説明 |
|---|---|
| 広辞苑 | 物を届くようにする。人をある場所まで連れていく。去る人を見届ける。時を過ごす |
| 大辞林 | 届くようにする。人に付き添ってある所まで行く。見届ける。時日を過ごす |
| 明鏡国語辞典 | 届くようにする。ついて行く。見届ける。時を過ごす |
「贈る」の辞書での説明
| 辞書名 | 「贈る」の説明 |
|---|---|
| 広辞苑 | 人に物を与える。官位・称号などを与える |
| 大辞林 | 感謝・祝福・愛情などの気持ちを表すために、人に金品などを与える |
| 明鏡国語辞典 | 感謝・祝福などの気持ちを込めて人に金品を与える。称号などを与える |
3冊を比較してみると、興味深い違いが見えてきました。
「送る」はどの辞書でも「届ける」「見届ける」「時を過ごす」といった動作や行為そのものを説明しています。
感情に関する記述は一切ありません。
一方、「贈る」は大辞林と明鏡国語辞典で「感謝・祝福・愛情などの気持ちを表すために」という説明が共通していました。
広辞苑はシンプルな表現ですが、他の2冊では気持ちを込めることが前提になっていることがわかります。
この比較から、「送る」は動作そのもの、「贈る」は気持ちを込めた行為という違いが、辞書の定義からも明確に裏付けられました。
迷ったときは「気持ちを込めているかどうか」で判断すれば、正しい漢字を選べます。
漢字の成り立ちから見る違い
漢字の成り立ちを知ると、違いがより明確になります。
「送」の成り立ち
「送」は「しんにょう(辶)」と「関」の組み合わせです。
しんにょうは「道を進む」という意味を持ち、「送」は「人や物をある場所へ移動させる」という意味になりました。
現代でも「発送」「郵送」「送別」など、移動や届けることに関する熟語で使われています。
「贈」の成り立ち
「贈」は「貝」と「曽」の組み合わせです。
「貝」は古代中国でお金や貴重品の象徴でした。
つまり「贈」は、貴重なものを相手に差し出すという意味が込められています。
「贈答」「贈呈」「寄贈」など、価値あるものを渡す場面で使われる熟語が多いのはこのためです。
漢字の由来を知っておくと、迷ったときの判断材料になります。
「届けるだけなら送る」「価値や気持ちを添えるなら贈る」と覚えておきましょう。
✓ 送る=届ける行為そのもの(配送・郵送のイメージ)
✓ 贈る=気持ちを込めて届ける行為(プレゼント・ギフトのイメージ)
✓ 辞書でも「贈る」には「感謝・祝福の気持ちを込めて」という説明がある
「送る」の意味と使い方
「送る」は日常生活で非常によく使う言葉です。
実は「届ける」という意味だけでなく、複数の意味を持っています。
ここでは、「送る」の意味を整理し、例文とともに使い方を確認していきましょう。
「送る」の意味(6つの用法)
「送る」には、大きく分けて6つの意味があります。
| No. | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| ① | 物や情報を相手に届くようにする | 荷物を送る、メールを送る |
| ② | 人をある場所へ向かわせる・派遣する | 代表者を送る、使者を送る |
| ③ | 去る人に付き添ってある場所まで行く | 駅まで送る、空港まで送る |
| ④ | 去る人や亡くなった人を見届ける | 卒業生を送る、故人を送る |
| ⑤ | 時間を過ごす・生活する | 幸せな日々を送る、充実した毎日を送る |
| ⑥ | 順番に先へ移動させる | バケツを手で送る、膝を送る |
このように「送る」は幅広い意味を持つため、どの漢字を使うか迷ったときは「送る」を選んでおけば間違いにくいという特徴があります。
以前、同僚が取引先へのお礼状を書く際に「贈る」と「送る」で悩んでいました。
結局「書類を送る」という表現に落ち着いたのですが、「届けるだけなら送るでOK」と伝えたところ、すんなり納得していました。
「送る」を使った例文
具体的な例文を見ることで、使い方がイメージしやすくなります。
意味ごとに例文を紹介します。
① 物や情報を届ける
🔹 実家から野菜が届いたので、お礼のメールを送った。
🔹 注文した商品は明日発送されるので、届くまで少し待とう。
② 人を派遣する
🔹 今回のプロジェクトには、優秀な人材を送ることになった。
🔹 隣国との交渉のため、大使を送った。
③ 人に付き添って移動する
🔹 終電がなくなったので、友人を車で家まで送った。
🔹 雨が降ってきたから、駅まで送っていくよ。
④ 去る人を見届ける
🔹 今年も卒業生を送る季節がやってきた。
🔹 長年お世話になった部長を送る会が開かれた。
⑤ 時間を過ごす
🔹 祖父母は田舎でのんびりとした生活を送っている。
🔹 彼女は学生時代、部活に打ち込む日々を送っていた。
⑥ 順番に移動させる
🔹 狭い座席で膝を送りながら奥へ進んだ。
🔹 リレー形式でバケツを手で送って水を運んだ。
知人が「幸せな人生を贈る」と書いているのを見たことがありますが、これは誤用です。
「時間を過ごす」という意味では「送る」を使います。
こうした間違いは意外と多いので、注意が必要です。
✓ 「送る」は6つの意味を持つ幅広い言葉
✓ 物・情報を届ける、人を見送る、時を過ごすなど多様な使い方がある
✓ 迷ったときは「送る」を選べば間違いにくい
「贈る」の意味と使い方
「贈る」は、相手への気持ちを込めて何かを届けるときに使う言葉です。
プレゼントやお祝いの場面でよく目にしますが、それ以外にも使われるシーンがあります。
ここでは、「贈る」の意味を整理し、例文を通じて正しい使い方を身につけましょう。
「贈る」の意味(3つの用法)
「贈る」には、大きく分けて3つの意味があります。
| No. | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| ① | 感謝・祝福・愛情などの気持ちを込めて金品を届ける | プレゼントを贈る、花束を贈る |
| ② | 功績をたたえて賞や勲章を与える | 文学賞を贈る、勲章を贈る |
| ③ | 官位や称号などを与える | 博士号を贈る、名誉市民の称号を贈る |
「送る」と比べると意味の範囲は狭いですが、共通しているのは気持ちや敬意を込めているという点です。
単なる配送ではなく、相手を思う心が込められているかどうかが「贈る」を使うかどうかの判断基準になります。
「贈る」を使った例文
意味ごとに例文を紹介します。
どのような場面で使うのか、イメージしながら読んでみてください。
① 気持ちを込めて届ける
🔹 母の日にカーネーションを贈った。
🔹 結婚する友人に、お祝いの気持ちを込めて食器セットを贈った。
🔹 お世話になった先生に感謝の言葉を贈りたい。
🔹 退職する上司へ、部署全員でプレゼントを贈ることにした。
② 功績をたたえて与える
🔹 長年の研究成果が認められ、ノーベル賞が贈られた。
🔹 地域貢献に対して、市から表彰状が贈られた。
🔹 ボランティア活動を続けた彼女に、感謝状が贈られた。
③ 称号や位を与える
🔹 大学から名誉博士号が贈られた。
🔹 故人に対して、従三位の位が贈られた。
🔹 街の発展に尽くした功績により、名誉市民の称号が贈られた。
以前、友人が出産祝いを届けた際、メッセージカードに「ささやかですが、お祝いの品を送ります」と書いていました。
せっかく心を込めて選んだ品なのに「送る」では少しもったいない印象です。
こうした場面では「贈ります」と書くと、気持ちがより伝わります。
✓ 「贈る」は気持ちを込めて届けるときに使う
✓ プレゼント、お祝い、感謝状、賞・称号などが対象
✓ 「送る」より意味の範囲が狭いので、使う場面を見極めることが大切
「送る」と「贈る」の使い分け一覧表
ここまで「送る」と「贈る」の意味を個別に解説してきました。
しかし、実際に文章を書くときに「どちらを使えばいいの?」と迷う場面は多いものです。
ここでは、シーン別の早見表と、特に迷いやすい表現の正解をまとめて紹介します。
シーン別の使い分け早見表
日常生活やビジネスでよくある場面を一覧にしました。
迷ったときの参考にしてください。
| シーン | 使う漢字 | 理由 |
|---|---|---|
| 荷物を届ける | 送る | 物理的に届ける行為だから |
| メールを届ける | 送る | 情報を届ける行為だから |
| 書類を届ける | 送る | 業務上の伝達だから |
| 人を見送る | 送る | 去る人を見届ける意味だから |
| 駅まで付き添う | 送る | 一緒に移動する意味だから |
| 日々を過ごす | 送る | 時間を過ごす意味だから |
| 誕生日プレゼント | 贈る | 祝福の気持ちを込めているから |
| 結婚祝い | 贈る | お祝いの気持ちを込めているから |
| お中元・お歳暮 | 贈る | 感謝の気持ちを込めているから |
| 花束を届ける | 贈る | 気持ちを表すための品だから |
| 感謝状 | 贈る | 功績をたたえる意味があるから |
| 賞・勲章 | 贈る | 称えて与える意味があるから |
ポイントは、届ける行為そのものが目的なら「送る」、気持ちを伝えることが目的なら「贈る」という点です。
迷いやすい表現の正解一覧
「送る」と「贈る」で特に迷いやすい表現をまとめました。
間違えやすいものばかりなので、ぜひチェックしてみてください。
| 表現 | 正解 | 解説 |
|---|---|---|
| 拍手を○○る | 送る | 相手への声援・応援の意味。改まった贈り物ではないため |
| エールを○○る | 送る | 声援を届けるという意味。「送る」が一般的 |
| 声援を○○る | 送る | 応援の気持ちを届ける行為 |
| 祝電を○○る | 送る/贈る | 届ける行為なら「送る」、祝福を届ける意味なら「贈る」も可 |
| 弔電を○○る | 送る | お悔やみは祝福ではないため「贈る」は不適切 |
| ○○る言葉(卒業式) | 送る | 去る人を見送るための言葉だから |
| はなむけの言葉を○○る | 贈る | 気持ちを込めた言葉を届けるから |
| 感謝の気持ちを○○る | 贈る | 心を込めて届けるから |
| 記念品を○○る | 贈る | 気持ちを込めた品だから |
| 視線を○○る | 送る | 視線を向けるという動作だから |
| 秋波を○○る | 送る | 色目を使うという慣用表現 |
特に「祝電」は迷いやすい表現です。配送という行為に焦点を当てるなら「祝電を送る」、祝福のメッセージを届けるという意味を強調するなら「祝電を贈る」でも問題ありません。
ただし、一般的には「送る」が使われることが多いです。
一方、「弔電」は注意が必要です。
お悔やみは祝福ではないため、「贈る」を使うと違和感があります。
「弔電を送る」または「弔電を打つ」が適切な表現です。
✓ 届ける行為そのものが目的なら「送る」
✓ 気持ちを伝えることが目的なら「贈る」
✓ 「祝電」はどちらも可、「弔電」は「送る」のみ
【クイズ】「送る」と「贈る」正しいのはどっち?
ここまで読んで、「送る」と「贈る」の違いがだいぶ整理できたのではないでしょうか。
ここでは、クイズ形式で理解度をチェックしてみましょう。
全問正解を目指してチャレンジしてみてください。
第1問「拍手を○○る」
問題:素晴らしい演奏に、観客は惜しみない拍手を○○った。
「送る」と「贈る」、どちらが正しいでしょうか?
答え:送る
拍手は声援や応援と同じく、相手へエールを届ける行為です。
改まって用意したものではないため、「送る」を使います。
ただし、賞賛の気持ちを強調したい場合は「贈る」を使う辞書もあります。
迷ったときは「送る」を選んでおけば間違いありません。
第2問「祝電を○○る」
問題:結婚式に出席できなかったので、新郎新婦に祝電を○○った。
「送る」と「贈る」、どちらが正しいでしょうか?
答え:送る(「贈る」も可)
祝電は「届ける」という行為に焦点を当てれば「送る」、祝福のメッセージを届けるという意味を込めれば「贈る」でも使えます。
一般的には「祝電を送る」が多く使われますが、お祝いの気持ちを強調したいときは「贈る」でも問題ありません。
ちなみに、「弔電」の場合はお悔やみであり祝福ではないため、「贈る」は使いません。
「弔電を送る」または「弔電を打つ」が正しい表現です。
第3問「○○る言葉」
問題:卒業式で在校生が卒業生に向けて述べる言葉は「○○る言葉」。
「送る」と「贈る」、どちらが正しいでしょうか?
答え:送る
卒業式の「送辞(そうじ)」は、去っていく卒業生を見送るための言葉です。
「見届ける」という意味で「送る」が正しい漢字になります。
一方、海援隊の名曲『贈る言葉』は「贈る」が使われています。
これは、歌詞の中で「愛するあなたへ贈る言葉」「飾りもつけずに贈る言葉」とあるように、気持ちを込めたはなむけの言葉という意味が込められているからです。
つまり、同じ「おくる言葉」でも、場面や意味によって使い分けが変わります。
🔹 卒業式の送辞 → 送る言葉(見送る意味)
🔹 はなむけ・励まし → 贈る言葉(気持ちを込める意味)
【クイズの結果】
| 正解数 | 評価 |
|---|---|
| 3問正解 | 素晴らしい!「送る」と「贈る」の違いをしっかり理解しています |
| 2問正解 | もう一歩!迷いやすい表現を復習してみましょう |
| 1問以下 | 一覧表を見ながら、もう一度おさらいしてみてください |
「送る」と「贈る」に関するQ&A
「送る」と「贈る」について、よくある疑問をQ&A形式でまとめました。
ビジネスシーンや日常生活で迷ったときの参考にしてください。
ビジネスメールではどちらを使う?
Q. ビジネスメールで「資料をおくります」と書く場合、どちらの漢字が正しいですか?
A. 「送る」が正解です。
ビジネスメールで資料や書類を届ける場合は、業務上の伝達行為なので「送る」を使います。
🔹 資料を送りますので、ご確認ください。
🔹 請求書を本日中に送ります。
🔹 見積書を添付ファイルで送りました。
一方、取引先へお中元やお歳暮を届ける場合は、感謝の気持ちを込めているため「贈る」が適切です。
🔹 日頃の感謝を込めて、お歳暮を贈らせていただきました。
以前、新入社員の後輩が「資料を贈ります」と書いたメールを上司に送ろうとしていました。
気づいて指摘したところ、「どっちでも同じだと思っていました」と驚いていました。
ビジネスシーンでは特に気をつけたいポイントです。
プレゼントは「送る」「贈る」どっち?
Q. 誕生日プレゼントを届ける場合、「送る」と「贈る」どちらを使えばいいですか?
A. 「贈る」が適切です。
プレゼントは相手への祝福や感謝の気持ちを込めて届けるものです。
そのため「贈る」を使うのが自然です。
🔹 友人の誕生日にプレゼントを贈った。
🔹 恋人に指輪を贈った。
🔹 母の日にカーネーションを贈った。
ただし、配送手段を強調したい場合は「送る」を使うこともあります。
🔹 プレゼントを宅配便で送った。(配送方法の説明)
気持ちを伝えたいなら「贈る」、届ける行為を説明するなら「送る」と使い分けましょう。
「お見舞い」はどちらが正しい?
Q. 入院中の人にお見舞いの品を届ける場合、「送る」と「贈る」どちらですか?
A. 「贈る」が適切です。
お見舞いは、相手の回復を願う気持ちを込めて届けるものです。
そのため「贈る」を使います。
🔹 入院中の祖母にお見舞いの品を贈った。
🔹 体調を崩した同僚に、お見舞いとして果物を贈った。
「お見舞い」は「お祝い」ではありませんが、相手を思いやる気持ちが込められています。
心を込めて届けるものには「贈る」を使うと覚えておきましょう。
英語では何と訳す?
Q. 「送る」と「贈る」は英語でどう表現しますか?
A. 以下のように訳し分けることができます。
| 日本語 | 英語 | ニュアンス |
|---|---|---|
| 送る | send | 物や情報を届ける |
| 送る | see off | 人を見送る |
| 贈る | give | 与える(一般的) |
| 贈る | present | 正式に贈呈する |
| 贈る | award | 賞や称号を与える |
例文:
🔹 I sent an email to my boss.(上司にメールを送った)
🔹 I saw off my friend at the airport.(空港で友人を見送った)
🔹 I gave her a birthday present.(彼女に誕生日プレゼントを贈った)
🔹 He was awarded the Nobel Prize.(彼はノーベル賞を贈られた)
英語でも「届ける行為」と「気持ちを込めて与える行為」は異なる単語で表現されます。
日本語と同じような感覚で使い分けられると覚えておくとよいでしょう。
迷ったときはどうすればいい?
Q. どうしても「送る」と「贈る」の判断がつかないときはどうすればいいですか?
A. 迷ったら「送る」を使えば間違いにくいです。
「送る」は意味の範囲が広く、物を届ける行為全般に使えます。
一方、「贈る」は気持ちを込めた場面に限定されるため、使える範囲が狭いです。
そのため、判断に迷ったときは「送る」を選んでおけば、大きな間違いにはなりません。
ただし、以下のような場面では「贈る」を使った方が気持ちが伝わります。
🔹 お祝いごと(誕生日、結婚、出産など)
🔹 感謝を伝える場面(お中元、お歳暮、退職祝いなど)
🔹 お見舞い
🔹 賞や称号を与える場面
判断のコツ: 「この品物(言葉)に、気持ちを込めているか?」と自分に問いかけてみてください。イエスなら「贈る」、ノーなら「送る」です。
まとめ
「送る」と「贈る」の違いは、気持ちを込めているかどうかです。
「送る」は物や情報を届ける行為そのものを指し、「贈る」は感謝・祝福・愛情などの気持ちを込めて届ける場合に使います。
辞書を比較しても、「贈る」には「気持ちを表すために」という説明があり、両者の違いは明確です。
迷いやすい表現では、「拍手を送る」「弔電を送る」のように声援やお悔やみには「送る」を使い、プレゼントやお祝いの品には「贈る」を使うと覚えておきましょう。
判断に迷ったときは「送る」を選べば大きな間違いにはなりません。
ただし、相手への気持ちを伝えたい場面では「贈る」を使うことで、より心のこもった表現になります。










