「李」という名前がなぜ選ばれにくいのか、その理由の一つに外国人との混同があります。
エキゾチックで力強い印象の「李」は、芸能人の芸名にもよく使われています。
最近では、子供の名付けにも人気が上昇していますが、一方で「名前としては不適切」と考える声も存在します。
この記事では、以下のポイントに注目して解説します。
- 「李」が名前に適さない理由
- 「李」が名前に適している理由
- 「李」の人気度
- 「李」に関する疑問や不安の解消
そして、「李」を使用した男女の子の名前の例をご紹介していますので、参考にしてくださいね。
名前に「李」がよくない4つの噂とは?
「李」を名前に選ぶ際に気になる噂のポイントは以下の通りです。
- 外国人と間違えられる可能性
- 誤字の発生
- 口頭での説明の困難さ
- 性別の識別が難しい
外国人との混同の可能性
名前に「李」を使うとよくない一つ目の理由に、特に中国人や韓国人と間違えられることがあります。
これは「李」がこれらの国で一般的な姓であるためです。
この名前を持つと、時に「ご両親のどちらかが中国や韓国の方ですか?」といった質問を受けることがあります。
これは大きな問題ではありませんが、誤解を招く可能性は否めません。
誤字が生じやすい
名前に「李」を使うとよくない二つ目の理由は、誤字が生じやすいことです。
「李」は「季」と間違えられることがあります。
例えば、俳優の松坂桃李さんの名前が「松坂桃季」と誤って表記されることがあります。
一般の人々においても、学校や地域の名簿、公的文書での誤字のリスクは高いです。
口頭での説明の難しさ
名前に「李」を使うとよくない三つ目の理由は、口頭での説明の難しさです。
電話で自分の名前を漢字で説明する場面では、「李」は伝えにくい漢字です。
例えば、「川栄李奈の『り』です」と説明しても、相手に伝わるかは不確かです。
常用漢字でないため、多くの人が即座に書くことは難しいでしょう。
男女の区別がつかない
名前に「李」を使うとよくない四つ目の理由に、性別の区別がつきにくい点があります。
男女どちらにも使える柔軟性が「李」のメリットですが、以下のような名前では性別が一目で分かりません。
- 郁李
- 優李
- 友李
- 祐李
- 旬李
- 世李
- 李都
- 李月
- 煌李
- 李真
例えば、俳優の松坂桃李さんの名前からは、性別を即座に判断するのは難しいです。
ジェンダーレスな名前として考えれば、これは逆にメリットとなるかもしれません。
親御さんが赤ちゃんの名づけで悩んでいる方は、こちらの記事が参考になりますので、併せてご覧ください。
「李」という漢字の画数・読み方
「李」という漢字について基本的な情報を見てみましょう。
- 画数:7画
- 部首:木部
- 音読み:リ
- 訓読み:すもも
名前のときの「李」の読み方
男の子の名前では、「桃李」や「李己」のように「リ」という音を活かした名前が一般的です。
また、「悠李」や「弘李」のように「キ」という音を使った名前も人気があります。
女の子の名前では、「愛李」や「李咲」のように「リ」という音を使った名前や、「李花」のように「モモ」と読む名前が好まれます。
「リ」と読む他の漢字には「里」「梨」「莉」があり、「キ」と読む漢字には「貴」「季」「樹」などがあります。
これらの漢字も「李」と同じ響きを持ちながら、異なる意味や印象を持っています。
「李」の意味や由来
「李」は訓読みで「すもも」と読まれ、果樹の「すもも」を表します。
桃に似た丸い形とピンク色の果実が特徴的な美しい果樹です。
また、「李」には裁判官や法官という意味も含まれています。
李(スモモ)はどんな植物?花言葉は?
「すもも」はバラ科サクラ属の果樹で、中国から日本に古くから伝わり、和歌にも詠まれてきました。
桃よりも酸味があり、甘酸っぱい味わいが特徴です。
大人から子供まで幅広く愛されています。
「すもも」の花言葉には以下のようなものがあります。
- 甘い生活
- 幸福な日々
- 忠実
- 独立
「甘い生活」や「幸福な日々」は「すもも」の味から来ています。
「忠実」はプラムの花言葉「変わらぬ信仰」に由来し、「独立」は「すもも」がサクラ属の花から受粉できることから、自立した強さを象徴しています。
「李」が名前にふさわしい2つの理由
「李」という漢字が名前として適しているとされる主な理由は2つあります。
- 李白の偉大なイメージ
- 実のたくさんなる木、すなわち「子だくさん」
李白の偉大なイメージ
「李」という漢字は、中国唐時代の著名な詩人、李白(りはく)を思い起こさせます。
李白は中国史上最も偉大な詩人の一人として広く知られ、その名は今も語り継がれています。
このような歴史的な人物のイメージを持つ「李」という漢字は、名前に選ぶ価値があると言えます。
実のたくさんなる木=子だくさん
「李」はバラ科の落葉小高木である「すもも」を表す漢字です。
すももは、酸っぱいプラムやドライフルーツのプルーンとしても知られています。
「李」を分解すると「木」と「子」になり、「樹木」と「果実」を意味します。
すももは豊富な実をつけることから、「子だくさんの木」という意味が込められています。
この漢字を名前に用いることで、多くの子供を持つ幸せな家庭を築くという願いが込められているのです。
「李」の現在の人気度
「李」の名前の現在の人気度を探るため、新生児の命名ランキングや著名人の名前を調査しました。
- 赤ちゃんの命名ランキングTOP100
- 「李」を含む名前の有名人
この調査から、「李」の名前が現代の命名トレンドにどのように位置づけられているかが明らかになります。
赤ちゃんの命名ランキングでは、「李」を含む名前がどの程度の頻度で選ばれているのか、また、公の場で活躍する有名人の中に「李」を名前に持つ人がどれほどいるのかを確認することで、「李」の現在の人気と影響力を測ることができます。
これらの情報は、「李」を名前に選ぶ際の参考になるでしょう。
赤ちゃんの命名ランキングTOP100
最近の赤ちゃんの命名トレンドを見てみると、どのような名前が人気を集めているのでしょうか?
公開されたTOP100のランキングによると、「李」を含む名前は男女共にランク外でした。
これは、「李」が一般的な人気を集めるほどではないものの、特定の人々には魅力的な選択肢となっていることを示しています。
「李」が名前に入っている有名人は?
「李」を名前に含む有名人には、以下のような人々がいます。
これらの人物は、多くの人に憧れや影響を与えています。
- 川栄李奈:アイドル
- 階戸瑠李:アイドル
- 古川愛李:イラストレーター/元アイドル
- 高橋李依:声優/歌手
- 小澤亜李:声優
- 村中李衣:作家
- 麻井美李:タレント
- 倖田李梨:女優
- 松坂桃李:俳優
- 知念侑李:アイドル/俳優
- 駒沢李佳:ホッケー選手
- 川村李沙:バスケットボール選手
- 芦野李沙:バレーボール選手
- 里見紗李奈:バトミントン選手
- 大山北李:浮世絵師
- 中川李枝子:作詞家
「李」を使う男の子の名前50選
「李」を使用した男の子の名前の例をいくつか紹介します。
人気のある名前から珍しい名前まで幅広く取り上げていますので、名付けの際の参考にしてみてください。
- 李太朗(りたろう):明るく、大らかな心を持つ。
- 李弥(りいや):広がりを持ち、成長する強さ。
- 結李(ゆいり):絆を大切にし、人との繋がりを重んじる。
- 晏李(あんり):穏やかで、知的な印象を与える。
- 天李(てんり):高い理想と、天からの恵みを受ける。
- 光李(こうき):明るく輝く、希望の象徴。
- 稔李(みのり):豊かな実りと、成長の象徴。
- 朱李(あかり):明るく照らす光、温かい存在。
- 知李(ともき):知恵と友情を大切にする。
- 陽李(はるき):春のように温かく、明るい心。
- 李々人(りりと):人々との調和を大切にする。
- 李瀬(りせ):清らかな流れのように穏やか。
- 亘李(こうり):広い視野を持ち、遠くまで見渡す。
- 李乃(りの):優しさと温もりを持つ、親しみやすい。
- 李絃(りいと):音楽のように心地よい、調和のとれた存在。
- 蓮李(れんり):清らかで、心穏やかな美しさ。
- 李一郎(りいちろう):第一に立つ、リーダーシップを持つ。
- 祐李(ゆうき):助け合い、支える優しさを持つ。
- 颯李(さつき):風のように爽やかで、力強い。
- 李真(りま):真実と誠実さを大切にする。
- 李音(りおと):音楽のように心地よい、調和のとれた存在。
- 匠李(しょうり):熟練の技と知恵を持つ。
- 楓李(ふうり):風に揺れる楓のようにしなやか。
- 李亜(りあ):独特で魅力的な存在感。
- 茜李(らいき):夕焼けのように美しく、温かい。
- 茜李(せんり):赤い空のように情熱的。
- 柊李(しゅうり):冬の木々のように強く、美しい。
- 李妥/李多(りた):柔軟で、多くの可能性を持つ。
- 碧李(あおり):青い空や海のように広がりを持つ。
- 應李(おうり):応答し、周囲に対応する力強さ。
- 遙李/悠李(とおり):遠くまで見渡せる、悠々とした心。
- 樹李/寿李(じゅり):成長し続ける、生命力あふれる。
- 李恩/李温(りおん):恩恵を与え、温かい心。
- 李津斗(りつと):勇敢に戦う、力強い意志。
- 汐李(しおり):潮の流れのように穏やかで、変化に富む。
- 李希/李紀(りき):希望を持ち、歴史を刻む。
- 泰李/太李(たいり):安定と力強さ、大きな存在。
- 怜李/令李(れいり):賢く、心優しい。
- 李一/李逸(りいち):第一に立つ、独立した精神。
- 李玖士/李玖人(りくと):高い志を持ち、人々を導く。
- 李織/李緒/李旺(りお):織りなす物語、強い生命力。
- 惟央李/庵李/伊緒李(いおり):中心となり、周りを引き寄せる。
- 李津/李紬/李積(りつ):積み重ねる努力、成長の象徴。
- 李都/李斗/李采(りと):都会的で洗練され、華やか。
- 李仁/李燈斗(りひと):人に優しく、明るい光を放つ。
- 李空/李駆/李孔(りく):広い空のように自由な心。
- 魁李/海李/櫂李(かいり):先導する力強さ、海のように広い心。
- 桃李/灯李/斗李(とうり):春の訪れ、明るい光。
- 李月/李槻/李津希(りつき):月のように静かで、希望を持つ。
- 悠李/侑李/柚李(ゆうり):悠々自適、自由な心を持つ。
「李」を使う女の子の名前50選
次に、「李」を使った女の子の名前の例をいくつか紹介します。
人気のある名前から珍しい名前まで幅広く取り上げていますので、名付けの際の参考にしてみてください。
- 李音乃(りおの):音楽のように心地よい、優しい存在。
- 李月(りつき):月のように穏やかで、美しい心。
- 李緒子(りおこ):物語を紡ぐような、温かい心。
- 李与(りよ):与えられた才能と、豊かな心。
- 李理愛(りりあ):理論的でありながら愛情深い。
- 咲李(えみり):花のように咲き誇る、明るい笑顔。
- 李帆(きほ):帆のように風に乗り、広い世界へ。
- 李空(りく):広い空のように自由な心。
- 李瀬/李世(りせ):清らかな流れ、世界を見渡す眼差し。
- 李柚(りゆ):柚子のように爽やかで、魅力的。
- 茉李(まり):小さな花のように可憐で美しい。
- 瑛李(えり):明るく輝く、知性と美しさ。
- 星李奈(せりな):星のように輝く、華やかな存在。
- 李音(ももね):音楽のように心地よく、愛らしい。
- 李依紗(りいさ):依存せず、独立した美しさ。
- 実李(みのり):実り多い人生、豊かな心。
- 李歩(りほ):一歩一歩確実に進む、強さと優しさ。
- 李都(りつ):都会的で洗練された、美しい心。
- 李来(りら):未来への希望、新しい風。
- 煌李(きらり):輝く星のように、華やかで明るい。
- 李歌子(りかこ):歌のように美しい、響きのある名前。
- 晄李(ひかり):光のように明るく、人を照らす存在。
- 李苑(りおん):広い庭園のように、豊かで美しい。
- 杏李(あんり):春の訪れを告げる、明るく爽やかな存在。
- 李(もも):桃のように甘く、愛らしい。
- 珠李/樹李(じゅり):宝石のように貴重で、成長する強さ。
- 侑李子(ゆりこ):助け合い、支える優しさを持つ。
- 李理花/李里佳(りりか):理論的でありながら、花のように美しい。
- 李香(ももか):芳香を放つ、魅力的な存在。
- 李美(りみ):美しさと優雅さを兼ね備える。
- 栞李(しおり):物語のページを彩る、知的な美しさ。
- 李梨那(りりな):梨のように甘く、温かい心。
- 李桜奈(りおな):桜のように美しく、優雅な存在。
- 瑠李(るり):瑠璃色のように神秘的で美しい。
- 柚李/夕李(ゆうり):夕暮れのように穏やかで、柔らかな心。
- 愛李(あいり):愛情深く、人々を惹きつける。
- 陽末李(ひまり):太陽のように明るく、温かい。
- 翠李(みどり):緑のように新鮮で、生命力あふれる。
- 李茉/李真(りま):真実の美しさ、清らかな心。
- 李理子/李利子(りりこ):理知的でありながら、優しさを持つ。
- 李野/李乃/李乗(りの):自然と調和し、広い視野を持つ。
- 李愛/李有(りあ):愛情豊かで、存在そのものが価値ある。
- 李莉/李梨(りり):美しく、心温まる存在。
- 李紗/李沙(りさ):繊細で、優しい心の持ち主。
- 李果/李夏(りか):果実のように甘く、夏のように明るい。
- 友李/優李(ゆり):友情と優しさを大切にする。
- 李緒/李織(りお):物語を紡ぐような、温かい心。
- 李菜/李梛(りな):自然の恵み、成長する美しさ。
- 朱李/紅李(あかり):赤い色のように情熱的で、明るい。
- 李子/李心/李湖(りこ):心の深さと、静かな湖のような穏やかさ。
「李」を活用した魅力的な名前のアイデア
「李」という漢字は、「瑞々しく愛らしい」や「豊かさ」を象徴する意味を持ちます。
これらの意味合いから、「元気で活動的な子に成長してほしい」「人々に囲まれた豊かな人生を送ってほしい」といった願いを込めることができます。
さらに、李は中国やその他の中華圏で広く用いられる姓であるため、「国際的な舞台で活躍する人物になってほしい」という希望も表現できます。
「李」を用いて、以下のような特徴を持つ素晴らしい名前を考えてみましょう。
- スモモや裁判官を意味する「李」
- 「瑞々しさ」と「可愛らしさ」を感じさせる
- 「活発で健康な子ども」への願いを込める
- 「人々に恵まれた豊かな生活」を願う
- 「グローバルに活躍する人物」への期待を込める
まとめ:名前に「李」を使うとよくない4つの噂、最終的にどうする?
名前に「李」を使うとよくないとされる理由は以下の通りです。
- 外国人と間違われやすい
- 書き間違いが起こりやすい
- 口頭で説明が難しい
- 男女の区別がつかない
一部の人には抵抗があるかもしれませんが、特に若い世代では日本人の名前としても普通に受け入れられています。
実用的にはいくつかの不便さがありますが、気に入ったならば、他人の意見に惑わされずに名付けに使うのも一つの選択です。