お子様の誕生が決まり、その誕生月にちなんだ花の名前を考えるご家族も少なくありません。
ここでは、季節ごとにそれぞれの花とその花言葉を紹介していきます。
【春】色とりどりで愛される花
春は多彩な色の花が目を楽しませてくれる季節です。
特に愛される花々は、女の子の名前として選ばれることも多いです。
桜(さくら)
桜は、美しさと古来からの愛され方で、女の子の名前としても絶好の選択です。
地域によって異なる開花時期ですが、多くは3月から4月にかけて咲きます。
春の代表的な花として親しまれています。
桜の花言葉には、「精神美」「優美な女性」といった意味が込められています。
特定の品種、例えばソメイヨシノは「優れた美人」という花言葉を持っています。
さらに、桜は「さくら」のほかに「お」や「おう」とも読むことができ、当て字を使って名付ける方もいます。
「桜」を使った名前例
- 桜(さくら):清らかで心が温かい人に
- 桜愛(さくら):愛情深く、家族を大切にする人に
- 桜彩(さや):色とりどりの才能を持つ人に
- 美桜緒(みさお):品があり、美しさを保つ人に
- 花桜(かお):花のように明るく人懐っこい人に
- 香桜(かお):香り高く、記憶に残る人に
- 美桜(みお):美しい心を持ち、周囲を魅了する人に
- 奈桜子(なおこ):穏やかで優しい心の持ち主に
- 桜花(おうか):生命力に満ち、活発な人に
- 志桜里(しおり):志高く、理想を追い求める人に
桃(もも)
桃の木は、白や薄ピンクの鮮やかな花を春に咲かせます。
一般的に、開花時期は3月から4月とされ、夏にはその甘い果実を楽しむことができます。
花言葉には「チャーミング」や「私はあなたのとりこ」、「気立ての良さ」といった、愛らしい意味が込められています。
桃はまた、女の子の健やかな成長を願う「桃の節句」にも欠かせない花です。
この「桃」は、「もも」と読むほかに、「とう」という読み方もあります。
「桃」を使った名前例
- 桃百(もも):百花繚乱、華やかな人生を歩む人に
- 桃花(ももか):花のように愛され、華やかな人に
- 桃歌(ももか):歌声が美しく、人々を魅了する人に
- 桃子(ももこ):柔らかな心を持ち、親しみやすい人に
- 桃菜(ももな):新鮮で健康的な生活を送る人に
- 桃寧(ももね):静かな優雅さを持ち、安らぎを与える人に
- 桃佳(とうか):美しさと優雅さを兼ね備えた人に
- 桃萌(ともえ):新しい可能性に満ち、成長を続ける人に
- 桃季子(ときこ):四季の美を愛し、芸術的な人に
【夏】生命力溢れる、夏の鮮やかな花々
夏の空のもと、鮮やかな花々が美しく映える様子は、見る人の心を明るくします。
暑さに負けず元気に咲くこれらの花は、ポジティブなイメージが強く、女の子の名前にもぴったりです。
葵(あおい)
葵は、梅雨から夏にかけて、赤や白など多様な色の花を咲かせます。
その花言葉には「大望」「気高く威厳に満ちた美」といったポジティブな意味が含まれています。
太陽を追いかけるように葉が成長する性質からも、前向きなエネルギーを感じさせてくれます。
「葵」の名前は、他にも「き」や「ぎ」と読むことができ、向日葵(ひまわり)にも使われる文字です。
響きがかわいいため、女の子の名前として人気が高いのもうなずけます。
「葵」を使った名前例
- 葵(あおい):高貴で品のある生き方をする人に
- 葵唯(あおい):独自のスタイルを持ち、個性的な人に
- 葵音(あおね):音楽的才能に恵まれ、芸術的な人に
- 日葵(ひまり):太陽のように明るく、人々を照らす人に
- 彩葵(さき):色とりどりの才能を持ち、多方面で活躍する人に
- 早葵子(さきこ):素早く行動し、先を行く人に
- 優葵(ゆき):優しさに満ち、人々を和ませる人に
- 悠葵(ゆうき):ゆったりとした時間を大切にする人に
- 美葵(みき):美意識が高く、周囲を魅了する人に
- 光葵(みつき):希望を持ち、周囲に光を与える人に
かんな
学名「Canna」とされるかんなは、白、ピンク、オレンジといった豊富な色彩を持つ花です。
その開花期間は6月から11月にかけてと長く、その鮮やかな花々は多くの人々を魅了します。
花言葉には「情熱」「快活」「永遠」といった力強い意味が込められており、炎天下でも健やかに咲き続ける姿からインスピレーションを得ています。
正式な漢字表記は存在しませんが、「かんな」という名前は、ひらがなで書くことによって柔らかな印象を与えることができますし、何か特別な願いを込めた漢字を選ぶのも素敵です。
「かんな」と読む名前例
- 幹奈(かんな):強さと柔軟性を併せ持つ人に
- 夏菜(かんな):夏の陽光のように明るく活動的な人に
- 栞奈(かんな):知識豊かで、学び続ける人に
- 栞那(かんな):物語を愛し、創造的な思考をする人に
- 佳菜(かんな):華やかで魅力的、人々を楽しませる人に
- 花奈(かんな):美しく優しい、花のような人に
- 寛菜(かんな):心が広く、多くの人に愛される人に
- 柑菜(かんな):爽やかで健康的、みずみずしい人に
【秋】温もりと静寂を感じさせる秋の花
秋は、年間を通じてもっとも心安らぐ季節とされています。
女の子の名前でよく選ばれる「楓」や「穂」も素敵ですが、秋に咲く花々もまた魅力的です。
藍(あい)
藍、またの名を蓼藍(たであい)と呼ばれるこの植物は、紫や白の花を8月から10月にかけて咲かせます。
藍染めに使われることで知られるこの花の花言葉は「美しく装う」とされています。
藍染の深い青色は、その歴史を通じて多くの人々に愛されてきました。
また、その色から穏やかさを感じさせることもあります。
「青は藍より出でて藍より青し」ということわざもあります。
これは「弟子が師を超える」という意味で、藍染の布が原料の藍草よりも美しくなることからきています。
この言葉は、努力によって生まれる成果を象徴しており、名前「藍」に「高い志」や「優れた才能」を連想させる方も多いです。
なお、「藍」は「あい」と読むことが一般的ですが、「らん」と読むこともあります。
「藍」を使った名前例
- 藍(あい):深みがあり、落ち着いた印象を与える人に
- 藍花(あいか):花のように繊細で、美しい感性を持つ人に
- 藍沙(あいさ):穏やかで流れる砂のように柔らかな人に
- 藍菜(あいな):新鮮でクリアな思考を持ち、透明感ある人に
- 藍音(あいね):音楽的才能に恵まれ、心地よい響きを持つ人に
- 藍乃(あいの):伝統と新しさを併せ持ち、調和のとれた人に
- 藍美(あいみ):美しさと知性を兼ね備え、魅力的な人に
- 藍梨(あいり):フルーツのようにフレッシュで元気な人に
- 咲藍(さくら):藍色のようにクールでありながら、明るく開花する人に
- 美藍(みらん):美しい藍色のように、洗練された印象を与える人に
桔梗(ききょう)
桔梗は、秋の七草のひとつとしても親しまれています。
この花は青紫色の星形をしており、夏から秋にかけての長い期間、美しく咲き続けます。
花言葉には「永遠の愛」「誠実」「清楚」があり、これらは桔梗の持つ洗練された魅力を象徴しています。
さらに、高貴な印象を持つ紫色は「気品」を意味する花言葉としても知られています。
名前として「桔梗」を用いる場合、一部の方は「桔」や「梗」の一文字を選ぶこともあります。
これにより、名前に独特な美しさと意味を持たせることができます。
「桔」または「梗」を使った名前例
- 桔梗(ききょう):凛として、自立心が強い人に
- 瑞桔(みずき):幸運を呼び、清らかな印象を持つ人に
- 桔花(きっか):鮮やかで生命力に溢れる人に
- 梗那(きょうな):堅実で信念を持ち続ける人に
- 梗花(きょうか):花のように魅力的で、品がある人に
- 梗香(きょうか):上品な香りを纏い、人を惹きつける人に
- 梗子(きょうこ):伝統的な価値を大切にする人に
【冬】凛とした美しさを持つ冬の花々
寒さが厳しい冬は、花が少ない季節と思われがちですが、その中でも優美に咲く花々があります。
これらは「凛とした女性」を連想させるぴったりのイメージを持っています。
蘭(らん)
蘭はその高貴な美しさで知られ、様々な品種が存在します。
中でも「蘭の女王」と称されるカトレアは10月から2月にかけて、また1月の誕生花であるシンビジウムは12月から4月に開花期を迎えます。
蘭全般の花言葉は「美しい淑女」とされ、個々の品種によって異なる花言葉もあります。
例えば、カトレアには「優美な貴婦人」、シンビジウムには「飾らない心」「高貴な美人」といった花言葉が与えられています。
これらの花言葉は、蘭の持つ優雅なイメージをより際立たせます。
「蘭」という名前は一般的に「らん」と読まれますが、「か」という読み方もあります。
「蘭」を使った名前例
- 蘭(らん):気品ある振る舞いを持ち、魅力的な人に
- 蘭子(らんこ):伝統的な美を大切にし、温かな人に
- 愛蘭(あいら):愛情深く、人々を結びつける人に
- 沙蘭(さら):自由な精神を持ち、新しいアイデアに満ちた人に
- 聖蘭(せいら):高潔で清純なイメージが強い人に
- 美蘭(みらん):美意識が高く、洗練された趣味を持つ人に
- 麗蘭(れいら):見た目が美しく、人目を引く人に
- 由蘭(ゆら):由緒ある背景を感じさせる、落ち着いた人に
- 明蘭(はるか):明るく前向きな思考が特徴的な人に
- 姫蘭(ひめか):可憐で優雅、王族のような雰囲気を持つ人に
梅(うめ)
梅は、日本の風情を感じさせる伝統的な花です。
1月から3月にかけて、白やピンクの愛らしい花を開花させます。
また、6月にはその実も収穫され、多くの方々に楽しまれています。
花言葉には「高潔」「忍耐」といった意味がありますが、白梅は「気品」とも表され、寒さをものともせず凛と咲く様子からそのような言葉が付けられました。
一般的には「うめ」と読まれることが多いですが、「ばい」や「め」という読み方も存在します。
「梅」を使った名前例
- 梅(うめ):耐え忍ぶ力を持ち、心強い人に
- 梅子(うめこ):伝統的な美しさを守り、温かな人に
- 梅花(うめか):華やかながらも品がある、上品な人に
- 梅香(うめか):心地よい香りのように、人を安らげる人に
- 梅乃(うめの):古風で落ち着きのある、信頼できる人に
- 彩梅(あやめ):色とりどりの才能を持ち、多才な人に
- 小梅(こうめ):小さくても心強い、たくましい人に
- 心梅(こうめ):心から愛を注ぎ、誠実な人に
- 結梅(ゆめ):夢を追い続ける、希望に満ちた人に
- 悠梅子(ゆめこ):悠々自適な生き方をする、自由な人に
まとめ:季節によって選ぶ、愛らしい女の子の名前
これまで季節ごとに女の子の名前にぴったりな花を紹介してきましたが、気になる花は見つかりましたでしょうか?
どの季節の花も、名前に取り入れることで印象を華やかに演出できます。
名づける際は、花言葉の意味や花のイメージ、そして名前の響きにも注目して選んでみてください。