2000万再生突破!「横揺れダンス」の元ネタと流行の理由を徹底分析

TikTokで一度は見たことがある、体を左右に揺らす「横揺れダンス」

実はこのダンス、ノルウェーの高校生のために作られた曲が、日本で大ブレイクして生まれたものだと知っていましたか?

「やりらふぃー」という謎のワードが2020年流行語大賞を受賞し、YouTubeで2000万回再生を記録するなど、社会現象にまで発展しました。

なぜこのシンプルなダンスがここまで人々を魅了したのか?

その秘密を徹底解説します。

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横揺れダンスとは

TikTokやInstagramを見ていると、体を左右に揺らす「横揺れダンス」を踊っている若者をよく見かけませんか?

シンプルな動きなのに、なぜかクセになって見てしまうんですよね。

ここでは、そんな横揺れダンスの元ネタや、ここまで流行した背景について解説していきます。

横揺れダンスの発祥と歴史

さかのぼること2020年、神奈川県立田奈高校の生徒たちがTikTokに投稿したダンス動画が横揺れダンスの始まりでした。

キャッチーな曲に合わせて楽しそうに踊る彼らの動画は、あっという間にSNSで拡散されていきます。

実はこの動き、もともとクラブやEDMのイベントで見られた、リズムに乗って体を左右に揺らすスタイルがベースになっているんです。

ヒップホップやシャッフルダンスの要素を取り入れつつ、TikTokで誰でもマネできるようシンプルにアレンジされたことで爆発的に広がりました。

ダンス初心者でも気軽にチャレンジできるラフさが、若者たちの心を掴んだポイントだったと言えるでしょう。

横揺れ界隈の意味

「横揺れ界隈」って言葉、聞いたことありますか?

これは単にダンスそのものを指すだけじゃなくて、それを楽しむ雰囲気やコミュニティ全体を表す言葉なんです。

TikTokで横揺れダンスが人気になるにつれて、自然と形成されていった独特の空気感。

難しい振り付けは一切なく、リズムに合わせて肩や上半身を左右に揺らすだけ。

このラフでノリ重視なスタイルが、初心者でも「ちょっとやってみようかな」と思わせる魅力になっています。

横揺れダンスを投稿している人たちや、その雰囲気を楽しんでいる人たち全体を「横揺れ界隈」と呼ぶようになったわけです。

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元ネタの曲「CHERNOBYL 2017」

横揺れダンスを語る上で欠かせないのが、ノルウェー発のEDM曲「CHERNOBYL 2017」です。

この楽曲が横揺れダンスの爆発的な流行を生み出しました。

ノルウェー出身のアーティストMeland x Hauken

この楽曲を制作したMeland x Haukenは、ノルウェー出身のEDMデュオで、Sander Meland(サンダー・メランド)とMathias Haukeland(マティアス・ハウケランド)によって構成されています。
↓youtube動画:画像上部の中央をタップ↓


興味深いのは制作の背景です。

彼らはノルウェーの高校卒業生による伝統的な祝祭「RUSS(ルス)」の文化の中で、卒業パーティー用の楽曲として「CHERNOBYL 2017」を制作しました。

つまり、もともとは地元の高校生のためのパーティーソングだったのです。

ハッピーでキャッチーなダンスミュージックが持ち味のアーティストで、主にノルウェー国内で活動していましたが、日本のTikTokでの予想外のブレイクにより世界的な注目を集めることになりました。

日本でのバズと驚異的な再生数

2017年に制作された「CHERNOBYL 2017」が、2020年春から日本のTikTokで突然バズり始めました。

ノリやすいリズムと視覚的にわかりやすい動きが、誰でもマネしやすいという特徴を持っていたため、一気にブームに火がつきました。

ミュージックビデオはYouTubeで2000万回再生を超え、全楽曲のストリーミング再生数もトータル5億回を超えるという驚異的な人気となりました。

それまでほぼ無名だったMeland x Haukenにも注目が集まり、日本への感謝を込めて「Tokyo Love(ゆく年くる年Mix)」という新曲をリリースするなど、日本への愛を積極的に発信しています。

この曲がきっかけで、彼らは国際的なアーティストへと成長しました。

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「やりらふぃー」現象の全貌

「やりらふぃー」というワードは、横揺れダンスを語る上で欠かせない要素です。

この謎のワードがどのように生まれ、流行したのかを見ていきましょう。

空耳から生まれた流行語

「やりらふぃー」とは一体何なのでしょうか?

実は、曲のサビの歌詞「Jeg vil at vi」(ノルウェー語で「私たちは一緒に」という意味)が「やりらふぃー」に聴こえる、という空耳から生まれた言葉なのです。

曲の冒頭で「3・2・1 やりらふぃー」と聞こえる部分がSNSでネタ化され、ダンスと一緒にこのフレーズも大流行しました。

もともと「CHERNOBYL 2017」の空耳フレーズとしてバズった言葉が、次第に派手なファッションや軽めのノリを持つ若者層を指す言葉として使われるようになりました。

つまり、横揺れダンス=やりらふぃー的なライフスタイルの象徴として定着したわけです。

単なる振り付けではなく、一つのカルチャーやキャラ付けとして受け入れられました。

2020年ギャル流行語大賞受賞

「やりらふぃー」というワードは、2020年ギャル流行語大賞を受賞し、テレビのニュースでも大々的に報じられるなど、社会現象となりました。

ギャル向けリサーチ&ランキングサイト「GRP」が毎年行う「GRP AWARD」にて発表されるギャルの間で流行った流行語大賞で、「やりらふぃー」が選ばれたのです。

この言葉は「アゲアゲな気分を表す言葉」として若者の間に浸透し、単なる空耳を超えて、ポジティブで楽しい雰囲気を表現する言葉として定着しました。

流行の勢いとノリが大事だということを象徴する出来事と言えるでしょう。

Meland x Haukenも日本での反響を喜び、後に新曲で「やりらふぃー」の歌詞を入れるなど、この現象を受け入れています。

横揺れダンスのやり方

横揺れダンスは見た目以上に奥が深いダンスです。

基本の動きから応用テクニックまで、詳しく解説します。

基本ステップとコツ

横揺れダンスの基本は、とにかくリズムに乗って左右に体を揺らすことです。
↓youtube動画:画像上部の中央をタップ↓

難しいテクニックは不要で、自然なノリを出すことがポイントとなります。

肩や上半身を軽く左右に揺らし、リズムに合わせて体を動かします。

慣れてきたら、足のステップや腰のひねりを加えることで個性が出せます。

ただ揺れるだけでなく、自分らしい「クセ」を取り入れるのが上達への近道です。

見た目は簡単そうでも、いざやってみると「あれ…なんか違う?」と感じることも多いため、動画を見ながら練習するのがおすすめです。

何より大事なのは、「ちょっと楽しいかも」と感じながら踊ることで、そのリラックスした雰囲気が横揺れダンスの魅力を引き出します。

人気TikTokerの影響力

TikTokで活動している「こうちぇる」さん(横揺れのこうちぇる)などの人気ダンサーたちの投稿により、多くのユーザーがそのスタイルをマネするようになりました。

こうちぇるさんは「ベビアゴダンス」を考案した方としても知られ、横揺れダンス界隈では本家と呼ばれる存在です。

@kocheru05 横揺れを流行らせた人って誰なんだろ?まぢで気になるwww#00 #fypシ #fy #dance #fyp #よこゆれ ♬ オリジナル楽曲 - DJ文化活動委員会

また、「グリ長」さんも横揺れダンスを広めた有名なTikTokerの一人で、講座動画を投稿するなど、初心者に向けた情報発信も積極的に行っています。

これらのインフルエンサーたちが、横揺れダンスをより広く、より楽しいものにする役割を果たしています。

彼らの動画を参考にすることで、初心者でも簡単に横揺れダンスを習得することができます。

芸能人も参戦

横揺れダンスの人気は一般のTikTokユーザーにとどまりません。

有名芸能人も参加し、さらに話題を呼びました。

なにわ男子の高橋恭平と藤原丈一郎

なにわ男子の高橋恭平さんと藤原丈一郎さんが「CHERNOBYL 2017」で踊る動画が公式TikTokで公開され、ファンの間で大きな話題となりました。

動画では、高橋さんは片腕にだけアームカバーをつけて、Tシャツ&短パン姿でおぱんちゅうさぎのサンダルをはいています。

藤原さんは黒ジャージに細身のパンツ、そして蛍光イエローのスニーカーという、いわゆる「やりらふぃーコーデ」で登場しました。

手をひらひらさせながら肩の前でクロスさせたり、息の合ったステップを踏み、ノリノリの表情で踊る姿に、「丈一郎やりらコーデすぎる」「なにわのやりらふぃーコンビ最強」といったファンの声が続々と到着しています。

その他の芸能界での広がり

ダンスグループのGANGDEMIC(ギャンデミック)もTikTokで横揺れダンスの習得にチャレンジし、練習の様子を投稿しています。

また、愛知県議会議員の黒田太郎氏も横揺れダンスの師匠たちに教わる動画を投稿するなど、政治家までもが参加する現象となっています。

このように、ジャンルを超えて様々な分野の著名人が横揺れダンスに参加することで、その認知度はさらに高まり、幅広い層に受け入れられるダンスとして定着しました。

芸能人の参加は、横揺れダンスが単なる一過性のブームではなく、文化として根付いていることを示しています。

横揺れダンスの評価

横揺れダンスには様々な意見が存在します。

魅力と批判、両面から見ていきましょう。

魅力的なポイント

横揺れダンスの最大の魅力は、シンプルで誰でもマネしやすいという点です。

複雑な振り付けを覚える必要がなく、リズムに乗りやすく楽しめます。

ダンス経験がない初心者でも気軽に参加できるため、TikTokでは様々な年齢層や背景を持つ人々が横揺れダンスを楽しんでいます。

また、視覚的にわかりやすいため、動画として映えやすく、SNSでバズりやすいという特徴もあります。

「ちょっと楽しいかも」という軽い気持ちで始められる敷居の低さが、多くの人を惹きつける要因となっています。

さらに、自分なりのアレンジを加えやすく、個性を表現できる自由度の高さも魅力の一つです。

批判的な意見とその理由

一方で、「ダサい」「気持ち悪い」という批判的な評価も存在します。

左右に体を揺らすだけのシンプルな動きが「手抜きに見える」「工夫がない」と感じられることがあります。

特にダンス経験者からは、技術的な複雑さが少ないため物足りなさを指摘されることがあります。

また、「チャラい」「ふざけてるように見える」という印象や、「またバズり狙いか」と冷めた目で見られることも多いです。

SNSで一気に流行ったスタイルなので、「みんながやってるからやってるだけで、特に意味もこだわりもなさそう」と思われてしまうこともあります。

さらに、ヤンキー風のファッションや髪型を取り入れている人が多く見られることも、一部の人々に敬遠される理由となっています。

まとめ

横揺れダンスは、ノルウェーの高校卒業パーティー用の曲が日本で予想外の大ブレイクを果たし、一つのカルチャーとして成長した興味深い例です。

「やりらふぃー」という空耳から始まった現象は、2020年の流行語大賞を受賞し、社会現象となりました。

シンプルな動きゆえに賛否両論はありますが、多くの人々が楽しみ、気軽に参加できる点が横揺れダンスの最大の魅力と言えるでしょう。

あなたも機会があれば、ぜひ横揺れダンスに挑戦してみてはいかがでしょうか?

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