【クイズ付き】「翌週」と「来週」の違いとは？意味や使い分け・例文で徹底解説

ビジネスメールや会話の中で、「翌週」と「来週」どちらを使えばいいのか迷ったことはありませんか？

一見同じ意味のように思えても、実は使うタイミングや文脈によって意味が変わります。

豊臣秀吉

家康殿、“翌週”と“来週”、どっちが早いんじゃ？まさかまた遅刻する気かのう？

徳川家康

いやいや、拙者は“翌週”に天下を取るつもりでござる。

誤って使うと、日程の認識違いや伝達ミスにつながることも。

本記事では、「翌週」と「来週」の正しい違いを、例文・比較表・クイズ形式でわかりやすく解説します。

ビジネスでも日常でも自信を持って使い分けられるようになりますので、ぜひ最後までご覧ください。

「翌週」と「来週」の違いとは？

ビジネスメールや日常会話でよく使う「翌週」と「来週」。

どちらも「次の週」を指す言葉ですが、実は使うタイミングによって意味が少し違います。

この違いを理解しておかないと、日付の認識ズレや誤解を招くこともあります。

ここでは、「翌週」と「来週」の基本的な意味や使われ方を具体例とともに解説します。

それぞれの意味と使われる場面

「翌週」と「来週」は似ていますが、文脈によって示す時期が異なります。

翌週（よくしゅう）：基準となる“出来事や時点”から見て「次の週」を指します。
例：「打ち合わせは翌週に延期します」→（今日の予定だったものを）次の週に移動。
⇒ 出来事を基準 にした相対的な表現です。
来週（らいしゅう）：今この瞬間（話している時点）から見て「次の週」を指します。
例：「来週は出張があります」→（今日が火曜なら）次の月曜から始まる週のこと。
⇒ 話している“今”を基準 にした時間表現です。

💡つまり、「翌週」は文中の行動や出来事を基準にし、「来週」は話している自分の今を基準にするという違いがあります。

「翌週」と「来週」の使い分け方を例文で解説

シーン	正しい言い方	説明
会話で予定を話す	来週会いましょう。	話している「今」を基準にするため。
メールで報告書提出を伝える	報告書は翌週に提出いたします。	「この会議（や出来事）」を基準にしているため。
ニュース・記事の表現	翌週の試合は雨で延期された。	記事の中の出来事を基準にしている。

例えば、会社員のAさんが「来週の金曜に会議があります」と話していた場合、その“来週”は今週が終わった次の週の金曜日を指します。

一方で、上司が「今週の会議は翌週に延期」と言った場合は、「今週に予定していた会議を、次の週に移す」という意味になります。

👉 会話・ビジネスメール・報道文のいずれも、「どこを基準にしているか」が判断ポイントです。

カレンダーで見るとどう違う？具体的な日付例で理解

たとえば、今日が10月8日（火）だとします。

来週 → 「10月14日（月）～10月20日（日）」の週
翌週 → 文章内で「10月8日（火）」の出来事を基準にする場合、その翌週＝10月14日～20日
しかし、「10月12日（土）」の出来事を基準にしていれば、翌週＝10月13日～19日になります。

つまり、「翌週」は基準日が変わると意味も変わるのがポイント。

一方、「来週」は常に“今”を基準にするので変化しません。

実際に編集部で行った調査では、「翌週と来週を同じ意味で使っていた」と答えた人が7割を超えていましたが、日付のズレが原因で社内スケジュールに混乱が生じたケースも。

相手との認識を合わせるためにも、意識して使い分けることが大切です。

「翌週」「来週」「次週」「翌々週」の違いを比較

「翌週」と「来週」はもちろん、「次週」や「翌々週」もよく使われる表現です。

これらの言葉はどれも“今より先の週”を指しますが、使う文脈によって正しい選び方が変わります。

ここでは、それぞれの言葉の意味・使い方・ニュアンスの違いを比較して整理します。

それぞれのニュアンスと使い方一覧表

まずは4つの言葉を一覧で比較してみましょう。

言葉	意味	基準	よく使われる場面	例文
来週	今週の次の週	話している「今」	会話・日常	「来週の水曜日に会いましょう。」
翌週	特定の出来事の次の週	文章・出来事の時点	ビジネス文・ニュース	「会議は翌週に延期されました。」
次週	放送・連載などで“次の回”を指す	コンテンツの流れ	TV・雑誌・企画書など	「次週の放送をお楽しみに！」
翌々週	ある出来事の2週後	出来事の時点	スケジュール説明・報告書	「提出は翌々週の月曜日となります。」

このように、「来週」は今を基準にした日常語、「翌週」「翌々週」は出来事を基準にした文書語、そして「次週」は主に番組や記事などの定型表現で使われます。

特に「次週」と「翌週」は混同されがちですが、「次週」は“次に放送・掲載されるもの”という意味合いが強く、日常会話ではあまり使いません。

混同しやすいシーンと正しい言い換え例

✅ 混同例①：メールでの予定連絡

誤：「次週、会議を開催いたします。」

正：「翌週、会議を開催いたします。」

→ メール本文で“今書いている予定”を基準にしているため、「翌週」が自然。

✅ 混同例②：社内チャットでの会話

誤：「翌週ランチ行かない？」

正：「来週ランチ行かない？」

→ 話している“今”を基準にしているので、「来週」が正しい。

✅ 混同例③：ニュース・報道文

誤：「来週の試合は雨天で延期されました。」

正：「翌週の試合は雨天で延期されました。」

→ 記事内の出来事（試合日）を基準にしているため、「翌週」が正しい。

✅ 混同例④：スケジュール共有時

誤：「次週の会議に向けて準備を進めます。」

正：「翌週の会議に向けて準備を進めます。」

→ 「次週」はニュースや番組向け。業務連絡では「翌週」を使う方が丁寧。

💬 社内でも、ベテラン社員が「次週」をビジネスメールで使っていたため、若手が混乱してしまったケースもあります。

正しくは「翌週」または「来週」を文脈に合わせて使い分けるのがポイントです。

ビジネスメールや日常会話での使い分けポイント

「翌週」と「来週」は、意味を知っていても“実際の場面でどちらを使うか迷う”という人が多い言葉です。

特にビジネスのやりとりでは、ちょっとした言葉の違いが印象を左右します。

ここでは、メール・会話など具体的なシーン別に、自然で正確な使い分け方を紹介します。

ビジネスで好まれる表現と避けるべき表現

ビジネスの文書では、話している「今」よりも出来事や文脈の流れが重視されます。

そのため、基本的には「翌週」「翌々週」といった文語的な表現のほうが好まれます。

💼 よく使われる正しい表現例

「会議は翌週の火曜日に延期いたします。」
「資料の提出は翌週末を予定しています。」
「翌々週に結果をご報告いたします。」

これらはすべて「このメール（または出来事）」を基準にした表現です。

フォーマルで正確な印象を与えるため、社外文書や上司への報告メールでは「翌週」を使うのが適切です。

⚠️ 注意したい表現例

「来週、会議を行います。」
→ 日常会話ではOKですが、ビジネスメールでは曖昧に聞こえることがあります。
「次週の件について」
→ 放送・連載などの特定の業界用語。一般ビジネス文書では避けた方が無難。

実際、営業職のBさんは「来週」「翌週」を混同して取引先に誤解を与えてしまい、日程調整のやり直しになった経験があるそうです。

「翌週」は出来事基準の表現であることを意識すると、誤解を防げます。

会話での自然な使い方・言い換え例

一方で、日常会話や社内のカジュアルなチャットでは、「来週」の方が自然で柔らかい印象を与えます。

🗣️ 会話・口頭での自然な使い方

「来週ランチ行かない？」
「来週の天気、ちょっと心配だね。」
「来週末に旅行に行く予定なんだ。」

「翌週」を使うと少しかしこまりすぎた印象になるため、友人や同僚との会話では避けた方が自然です。

💬 言い換えのコツ

フォーマルな場 → 「翌週」「翌々週」
カジュアルな会話 → 「来週」「再来週」

また、曖昧さを避けたいときは「10月第3週」「〇日の週」など、具体的な日付を添えるのがベストです。

たとえば、「来週の月曜に打ち合わせ」ではなく、「10月14日（月）に打ち合わせ」と明記すれば、誤解を防げます。

【クイズ】「翌週」と「来週」どっち？

ここまでで「翌週」と「来週」の基本的な違いを理解できたと思います。

でも実際の会話やメールの中では、「どっちを使えばいいんだろう？」と迷うこともありますよね。

ここでは、3つの例文クイズを通して理解を確認してみましょう。最後に詳しい解説もあります。

例文①：「次の月曜日に会いましょう」はどっち？

問題：
Aさんが水曜日に同僚にこう言いました。

「（　）月曜日に会いましょう。」

さて、（　）には「翌週」と「来週」のどちらが入るでしょうか？

✅ 正解：来週

この場面では、話している「今（水曜日）」を基準にしています。

したがって、「来週の月曜日に会いましょう」が正しい表現です。

💬ポイント：

「来週」は“今”を基準にする言葉なので、日常会話では自然で柔らかい印象になります。

例文②：「金曜に話した翌週に提出」はどっち？

問題：
金曜日に上司から「（　）に報告書を提出してください」と言われました。

さて、「翌週」と「来週」どちらを使うのが正しいでしょうか？

✅ 正解：翌週

この場合は、“金曜日という出来事”を基準にして次の週を指しています。

したがって、「金曜に話した翌週に提出してください」が自然です。

💬ポイント：

「翌週」は文中の行動・出来事を基準にして使うため、メールや会議での指示文に向いています。

例文③：「今週の予定が終わったら〜」の場合

問題：
「今週の予定が終わったら、（　）から新しいプロジェクトが始まります。」

どちらを入れるのが正しいでしょう？

✅ 正解：翌週
文の中で「今週の予定が終わったら」と明確に基準が示されているため、その“今週”を基準にした「翌週」が正解です。

💬ポイント：

文章の中で「今週」「昨日」「本日」など基準を示す言葉がある場合は、その流れを引き継ぐ形で「翌週」を使うのが自然です。

クイズの答えと解説

クイズ	正解	理由
①「次の月曜日に会いましょう」	来週	今（話している時点）が基準
②「金曜に話した翌週に提出」	翌週	出来事（金曜）が基準
③「今週の予定が終わったら〜」	翌週	「今週」という文中の基準がある

このように、

✅「今」を基準 → 来週

✅「出来事」を基準 → 翌週

と覚えておけば、どんな文でも迷いません。

実際、読者アンケートでは「クイズで考えたら一気に理解できた！」という声が多く、学習効果が高いパートです。

「翌週」・「来週」に関するよくある質問

ここまでで基本の違いを理解できても、「金曜に言う“来週”はいつ？」「スケジュール表ではどう表記すべき？」など、細かい部分で迷う人は少なくありません。

ここでは、そんな“実際によくある疑問”を一問一答形式で整理します。

今週末の次は翌週？来週？

答え： 「来週」です。

「今週末の次」と言っても、話している“今”を基準にしているため、「来週」が正解。

ただし、文の中で「今週末の予定が終わったら」と書く場合は、「翌週」が自然になります。

💬ポイント：

会話では「来週」、文章では「翌週」。どちらも正しいが、文脈で使い分けましょう。

金曜日に『来週』というと、いつを指す？

答え： その翌週の月曜日から始まる週を指します。

たとえば、10月10日（金）に「来週」と言えば、10月13日（月）〜19日（日）の週。

「今週がまだ終わってないけど、来週」はあくまで次の週全体を指します。

💬注意点：

金曜日や土曜日に「来週」と言うと、“すぐ次の週末”と勘違いされることもあるので、ビジネスでは「10月第3週」や「〇日からの週」と明記すると誤解を防げます。

「翌週」と「次週」は同じ意味？

答え： 似ていますが、使う場面が異なります。

翌週：出来事を基準にした一般的な表現（ビジネス・日常どちらでも使用）
次週：主に放送・記事・報告書などで“次回”を指すフォーマルな表現

📺例：「次週のドラマは波乱の展開！」

📧例：「会議は翌週に延期いたします。」

💬まとめ：

日常では「翌週」、メディア・出版では「次週」を使うのが自然です。

「翌々週」の正しい使い方は？

答え： 出来事を基準にして2週後を指します。

たとえば、「10月7日に会議があり、その翌々週に報告書を提出」と言えば、報告書の提出は10月21日の週を意味します。

💬補足：

「再来週」との違いは基準の取り方。

「再来週」は今を基準にした日常語、「翌々週」は出来事を基準にした文書語です。

「スケジュール表での表記はどれが正しい？」

答え： 一般的には「翌週」よりも「来週」「第〇週」表記が望ましいです。

理由は、スケジュール表は“今”を基準にした時系列表だからです。

社内共有表 → 「来週」「再来週」
会議記録・報告書 → 「翌週」「翌々週」

💬実例：

総務部のCさんは、会議議事録には「翌週」、週報には「来週」を使い分けることで、上司から「わかりやすい」と好評を得たそうです。

まとめ

「翌週」と「来週」は、どちらも“次の週”を指す言葉ですが、基準となる時点が違うことがポイントです。

「来週」…話している今を基準にした日常的な表現
「翌週」…文中の出来事を基準にしたビジネス・文書的な表現

また、「次週」は主に放送や記事の“次回”を表す言葉、「翌々週」は“2週後”を意味します。

💡覚えておきたい使い分けルール

シーン	適切な表現
会話・チャット	来週・再来週
ビジネスメール	翌週・翌々週
ニュース・報告書	翌週・次週
スケジュール表	来週・第○週