「玖」という漢字、その独特な魅力に心惹かれる方も多いでしょう。
しかし、赤ちゃんの名前としては少し考えどころがあります。
一部では「子供の名前には向かない」という声も聞かれます。
この記事では、そんな「玖」が名前に適さないとされる理由を探ります。
また、その根拠や「玖」の人気度についても触れていきますよ。
この情報をもとに、あなたの大切なお子さんの名前を考える一助となれば幸いです。
「玖」の意味と由来
「玖」とは、黒く輝く美しい石を象徴する漢字です。
この字は、「王」が示す宝石と、「久」が表す時間の経過を組み合わせたもの。
まるで時間をかけて磨かれた宝石のような、深い意味が込められています。
また、漢数字の「九」を表す大字としても知られています。
大字は、重要な書類での書き換え防止のために使われる特別な漢字です。
「玖」の名付け時の読み方
「玖」には「たま」「ひさ」「きゅう」といった複数の読み方がありますが、名前に多用されるのは「く」の読み。
男の子の名前では終止符として、女の子の名前では始まりの文字として使われることがあります。
「く」と読む他の漢字には「紅」「来」「空」「琥」などがありますので、参考にしてみてくださいね。
親御さんが赤ちゃんの名づけで悩んでいる方は、こちらの記事が参考になりますので、併せてご覧ください。
名前に「玖」を使うと良くない4つの理由
「玖」が名前に適さないとされる理由は以下の4つです。
- 黒い石を意味するため
- 大字で書く「9」であり、苦しさを連想させる
- 見慣れない漢字で、説明が難しい
- 音韻が不吉な印象を与える可能性がある
これらは私の独自のリサーチに基づくものですが、一般的な見解とも合致すると思います。
それでは、これらの理由を詳しく見ていきましょう。
黒い石を意味するから
「玖」が名前に適さないとされる一つの理由は、その意味する「黒い石」が暗い印象を与えることです。
黒色は明るさや陽気さとは対照的なイメージを持ち、好みや価値観によっては避けられることもあります。
他の色との異質さ
「黒い石」という意味は、他の色と比べて異質で、名前に使う際は他の要素とのバランスが重要です。
例えば、「璃」と組み合わせた「璃玖」は、瑠璃色と黒色が混じり合った複雑な意味を持つ名前になります。
他の色やイメージとの調和が難しいと感じる人もいるでしょう。
縁起の悪さとの関連
「黒い石」の意味は、一部の文化や信念では縁起の悪さと関連付けられることがあります。
特に、地域や文化によっては、黒色や黒い石が不運や悪運を象徴するとされることも。
例えば、墓石に黒い石を使うと縁起が悪いという俗信もあります。
大字で書く「9」であり、苦しさを連想させる
「玖」が名前に適さない理由の一つに、大字で書く「9」が「苦しい」という意味を連想させることがあります。
「玖」は契約書や証書で「九」の代わりに使われることが多いです。
このため、名前に使うと苦しい境遇や人生を連想させると考える人もいます。
特に、伝統的な考えを持つ年配の方々には、このような見方が根強いです。
見慣れない漢字で説明が難しい
「玖」は一般的な常用漢字ではなく、あまり使われないため、見慣れない文字です。
名前に使われると、他の人に説明するのが難しくなります。
特に電話での名前の説明は、相手に伝わりにくいことが多いです。
「王」という偏に「久しい」と書いて「玖」と説明するのは、なかなか難しいですよね。
音韻が不吉な響きを持つ
「玖」が名前に適さない最後の理由は、その音韻が不吉な響きを持つ可能性があることです。
言葉の響きは文化や言語によって異なる意味や感情を持ちます。
日本語では「く」の音が「苦」や「暗」といったネガティブな単語と関連付けられることがあります。
そのため、「玖」という漢字を名前に使うと、聞く人によっては不吉や不幸を連想させる可能性があります。
文化的な背景や個人の感覚によって、このような音韻の影響は大きく異なるため、名前を選ぶ際には慎重な配慮が必要です。
「玖」が名前にふさわしいとされる3つの理由
「玖」という漢字には確かにネガティブな側面がありますが、それを覆すような魅力も秘めています。
一見すると避けがちな理由も、実はその独特な魅力を形成する要素なのです。
「黒」の持つ独立した強さ
「玖」が名前にふさわしい理由の一つは、「黒」という色が持つ独立した強さです。
黒色は他の色に染まらない、その独自の存在感が特徴です。
このように、「玖」には内に秘めた強さや核となる強固さがあり、それが名前に力を与えるのです。
エレガントな印象
黒色は時に暗いイメージを持たれがちですが、それと同時にエレガンスや洗練された印象も与えます。
「玖」を名前に用いることで、その人の個性を際立たせ、他とは一線を画す存在感を演出できます。
また、黒色が象徴する不屈の精神や内面の強さも、名前を通じて表現されるでしょう。
逆境に立ち向かう力
「玖」の持つ強さや美しさは、人生の様々な局面で輝き続けることを象徴しています。
この漢字を名前に採用することで、逆境や試練に立ち向かう強い意志を育むことができるかもしれません。
そう、「玖」には「黒」の強さや美しさが込められており、名前に使うことで個性的で強い印象を与えることができます。
「9」との直接的な関連性は低い
「玖」が名前に適しているもう一つの理由は、一般的な「9」との直接的な関連性が低いことです。
「玖」という漢字は、日常生活でよく目にする数字の「9」とは異なる形をしています。
そのため、多くの人はこの漢字を見てもすぐに「9」とは関連付けません。
この特徴が、名前に「玖」を用いることで他とは異なる印象を与える理由となります。
また、珍しい漢字には人々が興味を持ちやすく、印象に残りやすいというメリットもあります。
口頭での説明は稀
「玖」が名前に適している理由の一つに、口頭での説明の機会が少ないことが挙げられます。
確かに「玖」という漢字を説明するのは難しいかもしれませんが、そのような機会は人生でそう頻繁にはありません。
この稀な機会のために、好ましい漢字を選ばないのはもったいないことです。
実際、より複雑な漢字を名前に使っている人もたくさんいます。
「玖」の現在の人気度とその背景
「玖」という漢字が今、どれほどの人気を集めているのか、その実態を探るために、以下の二つの視点から分析してみました。
- 赤ちゃんの命名ランキング
- 「玖」を含む名前の有名人
これらは客観的なデータに基づいており、信頼性の高い情報源です。
赤ちゃんの名前ランキングにおける「玖」
最近の赤ちゃんの名前のトレンドを見るため、大手機関が発表したベスト100のランキングを参考にしました。
驚くことに、「玖」を含む名前は男の子も女の子もランキング外でした。
参考:明治安田生命 | 名前ランキング
これは、一般的な名前とは一線を画す「玖」の独特さを好む親御さんにとっては、他とは違う名前を選びたいという願いに応える絶好の機会かもしれません。
「玖」を名に持つ有名人
「玖」を名前に含む有名人は、多岐にわたる分野で活躍しています。
スポーツ選手からアイドル、声優、俳優、さらには作曲家や農学者に至るまで、その範囲は広いです。
- 菊地吏玖(きくちりく):プロ野球選手
- 金村美玖(かねむらみく):アイドル(日向坂46)
- 納谷和玖(なやかずひさ):競馬騎手
- 佐藤玖光(さとうくにみつ):プロ野球選手
- 松木玖生(まつき・くりゅう):サッカー選手
- 大西亜玖璃(おおにしあぐり):声優
- 雨宮玖二子(あまみやくにこ):声優
- 京典和玖(きょうてんわく):俳優
- 佐藤玖美(さとう・くみ):俳優・シンガーソングライター
- 窪田吏玖(くぼたりく):俳優
- 安田吏玖(やすだ・りく):俳優
- 浦邉玖莉夢(うらべくりむ):ダンサー
- 風間美玖(かざまみく):ダンサー
- 鳥越未玖 (とりごえみく):バレーボール選手
- 松原未玖(まつばらみく):タレント
- 海玖(みく):モデル
- 菊池佐玖子(きくちさくこ):女優
- 團 伊玖磨(だんいくま):作曲家
- 九部 玖凛(くぶ くりん):漫画家
- 三浦 肆玖楼(みうら しくろう):農学者
- 弓 哲玖(ゆみ あきひさ):歯科医師
- 鳥飼 玖美子(とりかい くみこ):通訳者
「玖」を含む男の子の名前例
男の子の名前に「玖」を取り入れると、以下のような魅力的な名前が考えられます。
- 咲玖汰(さくた):花のように明るく、活力あふれる名前。
- 玖一(ひさひと):伝統と革新を兼ね備えた、品格ある名前。
- 葵玖斗(あくと):太陽のように強く、大胆な未来を象徴する名前。
- 岳玖(がく):山のように堅固で、信念を持つ名前。
- 凜玖也(りくや):凛とした強さと、優雅さを兼ね備えた名前。
- 伊玖真(いくま):真実を追求し、誠実な心を持つ名前。
- 璃玖(りく):透明な心と、清らかな美しさを持つ名前。
- 悠玖(はるひさ):悠久の時を感じさせる、穏やかな名前。
- 咲玖(さく):花のように華やかで、人々を魅了する名前。
- 大玖馬(たくま):力強く、大胆な行動を取る名前。
- 波玖(はく):海の波のように自由で、力強い名前。
- 篤玖(あつひさ):深い信念と、篤実な生き方を象徴する名前。
- 伊玖(いく):一つ一つを大切にする、丁寧な生き方の名前。
- 実玖(みく):実直で誠実、信頼感のある名前。
- 倫玖(ともひさ):倫理と道徳を重んじる、正義感の強い名前。
- 和玖(かずひさ):平和と調和を愛し、周囲を和ませる名前。
- 雅玖人(がくと):雅やかで洗練された、文化的な名前。
これらの名前は、それぞれに独特の魅力と意味を持っています。
「玖」を含む女の子の名前例
女の子に「玖」を含む名前を付ける場合、以下のような美しい名前が考えられます。
- 実玖璃(みくり):実り多い人生を象徴し、知性と美しさを兼ね備えた名前。
- 玖春(きはる):春のように新しい始まりと希望を持つ、明るい名前。
- 紬玖未(つぐみ):織物のように丁寧に紡がれた、温かい心の名前。
- 玖帆(きほ):帆を広げるように、大きな夢を追いかける名前。
- 玖衣(きい):着る人を美しく見せる、エレガントな名前。
- 紗玖奈(さくな):紗のように繊細で、優雅な美しさを持つ名前。
- 玖留実(くるみ):実る未来を願い、実直で真面目な性格の名前。
- 海玖(みく):海のように広い心を持ち、穏やかな名前。
- 咲玖(さく):花のように華やかで、人々を魅了する名前。
- 実玖(みく):実直で誠実、信頼感のある名前。
- 光玖(みく):光輝く未来を象徴し、明るく前向きな名前。
- 芽玖(めぐ):新しい芽吹きを象徴し、成長と発展を願う名前。
- 玖夏(きなつ):夏のように明るく、活力あふれる名前。
- 琉玖(るき):宝石のように貴重で、輝く存在の名前。
- 亜玖莉(あくり):珍しい花のように、個性的で美しい名前。
- 希玖乃(きくの):希望を持ち続け、幸せを追い求める名前。
- 玖実(くみ):実りある人生を願い、実直で真面目な性格の名前。
これらの名前は、女の子の優雅さや繊細さを表現しています。
まとめ:名前に「玖」を使うと良くない、最終的にどうする?
「玖」という漢字が名前に良くないとされる理由は、その意味や音韻、見慣れない文字形などから来ています。
しかし、これらはすべて個人の主観に基づくもので、全員に当てはまるわけではありません。
実際、一部の人にとっては「玖」は非常に魅力的で個性的な名前として捉えられています。
名前を選ぶ際には、これらの点を考慮しつつ、親御さん自身の価値観や意図を大切にすることが重要です。
私の見解は、「玖」を使った名前を選ぶことは問題ないと思います。
親御さんがこの名前を気に入っているのであれば、些細な問題点は気にせずに、この名前を選んでみてはどうでしょうか。